インプラントの手術は、大きく分けて外科的手術を1回だけ行う1回法と2回行う2回法とが有ります。
手術は難しいものでは有りませが、治療の前に患者様には十分な理解と同意を得た上で詳細な治療計画を立て行います。
治療の手順や手術法などをカウンセリングで丁寧に説明を行い疑問や不安を残さないで治療を行います。
手術は口腔内の環境や歯槽骨の状況などにより患者様に合った方法を相談して1回法と2回法のどちらかで行います。

1回法 （フラップ手術）

歯科医師の技量と患者様の状態により行う方法

1回法は患者様の顎の骨の量が十分にある場合に採用する手術法です。
インプラント体を埋める手術の時に、大きめの蓋（キャップ）取り付け、お口の中にその蓋が見える状態で終了します。外科手術が1回で済みますのでいろんなメリットが有る反面デメリットも有ります。
治療にはインプラント体とアバットメントが一体化した1ピースタイプのインプラントを使用します。
手術の手順は、歯茎を切開して歯槽骨に穴を開け、 インプラント体を埋め込みます。この時、頭部を歯茎の外に露出させたまま、骨の結合を待ちます。この間、仮歯を装着することもできます。数カ月後、 骨がしっかり結合したことを確認し、人工歯を装着したら完成です。
1回法はコストや治療期間を抑えられますが、アバットメントが露出しているため、感染リスクがやや高まりますので、 骨や歯茎の状態が良好な人向けの手術法です。

メリット

手術が１回で済み治療が短期間で済むので低侵襲な治療が行えます。

デメリット

インプラントが骨と確実に結合するまでの間に細菌感染する可能性や余計な力がかかってしまいインプラントの骨結合に悪影響を及ぼす可能性が2回法より高くなります。