歯周内科・歯周病治療

  • HOME
  • 歯周内科・歯周病治療

薬で治す歯周病(歯周内科)

歯周病の原因とは

歯周病とは、歯周病関連菌が原因と言われています。口の中で細菌はバイオフィルムという薄い膜を作り歯に張り付いています。位相差顕微鏡を用いて歯垢(プラーク)を検査すると歯周病菌の様子を調べることができます。歯周病にかかっている場合は、歯垢(プラーク)は歯周病菌の数が多く、活動性が高い様子がわかります。

治療前

治療後

歯周病の進行

Nd:YAGレーザー

(1) カビが歯茎について根を下ろし、歯周病菌が歯茎に炎症を起こします。
症状:口臭、ネバネバ感。

Nd:YAGレーザー

(2) 炎症によって歯茎がはれ、歯と歯茎の間の溝が汚れやすくなり、カビがさらに奥で炎症を起こします。
症状:歯茎の赤み、時々出血する。

Nd:YAGレーザー

(3) 歯と歯茎の間にポケットができます。歯周ポケットと言います。ここに歯周病菌がたまり、炎症がひどくなり、骨が溶けていきます。
症状:歯茎の炎症、時々腫れる、赤みの悪化。

Nd:YAGレーザー

(4) 歯周ポケットはさらに深くなり、よりたくさんの菌がたまっていきます。
症状:歯茎を押すと膿が出る。

Nd:YAGレーザー

(5) さらに骨が溶けて歯周ポケットはさらに深くなり、さらに多くの菌が溜まっていきます。
症状:口臭がさらに悪化、出血がひどい、歯が揺れる、噛むと痛い、膿が出る、歯茎がよく腫れる。

Nd:YAGレーザー

(6) 最後には歯の周りに骨がなくなり、グラグラになり、抜かないといけなくなります。
症状:歯が揺れて痛くてかめない、歯茎がいつも腫れている。

歯周内科治療の最新の治療法

この治療方法には4つの大きなポイントがあります。

  • 1. 位相差顕微鏡での歯周病菌の確認
  • 2.歯周病菌の除去薬剤の投与による除菌
  • 3.カビの除去薬剤あるいはカビとり歯磨き剤での歯磨き
  • 4.除菌後の歯石除去などの歯のクリーニング

以上の流れで治療をしていきます。歯周病は歯周病菌が原因の病気です。除菌せずにただ、歯をよく磨いたり、歯のクリーニングしても歯周病は治りません。風邪などの病気も菌が原因です。

昔は肺結核や胃潰瘍も外科的治療を行っていましたが、今は薬で治します。また胃がんの治療は今では原因菌のピロリ菌を除菌する事で治します。これと同様に歯周病も原因菌である歯周病菌を除菌することで治療できます。

位相差顕微鏡

当院ではスーツを着用した受付専門のスタッフが思いやりとおもてなしの心をもって患者さまをご案内するよう心がけ、歯科医院や治療に対する不安感や恐怖心をなくし、少しでも快適にお過ごしいただけるよう対応しております。

位相差顕微鏡

歯周内科治療の効果

歯周内科治療によるお口の中の変化

歯周病は感染します

歯周病は感染症です。生まれた時には人のお口の中には歯周病菌は存在しません。また虫歯菌も存在しません。虫歯菌は母子感染によって発生します。
それと同様に歯周病菌も人からうつされているのです。回し飲みや回し食い、箸の使い回し、キス、くしゃみなどで感染します。家族からも感染しますので、ご夫婦一緒に治療することをお勧めします。

再発を予防するには

位相差顕微鏡

カビ菌や歯周病菌は不潔な場所で感染します。またカビ菌は常在菌です、完全になくすことはできません。お風呂の浴槽の配管口にたまっているしつこいカビは常にカビとり洗剤でとったり、こまめなお掃除が大切なように、お口の中が清潔であれば歯周病菌が感染する危険性は少なくなります。

ですから、毎日の歯磨きが大切です。しかしそれでは充分と言えません。歯周ポケットの中はまだまだカビ菌や歯周病菌残っていると思われます。それをカバーするのが当医院の衛生士によるプロフェッショナルクリーニングです。

定期メインテナンス

位相差顕微鏡

歯周病を起こす細菌が再感染していないか、また、お口の中が再感染しやすい環境になっていないか、当医院での顕微鏡を用いた定期健診を受けるようにしましょう。

自分で一生懸命に歯磨きをしても必ず磨けない場所がありますので、定期的に歯科医院でクリーニングをうけましょう!歯石や歯垢をしっかり除去することで歯周病を予防することができます。

右のグラフのデーターでは、治療だけを受けた人は45才位から歯を失い始め、年齢が高くなるにつれ残っている歯が少なくなり、80才では6~7本になってしまいます。それに比べ、定期メインテナンスを受けた人は失う歯の本数がかなり少なくなるのです。

歯のトラブルで悩まない快適な人生を過ごすためにも定期メインテナンスを受ける習慣を身につけましょう。