歯肉炎の特徴は痛みが出ないことです
多くの歯肉炎では、ほとんど痛みが出ないのが特徴です。罷っていることに気がつかないことが頻繁で、歯肉の痛み、腫れや出血が出る場合は歯周病がかなり進行した状態です。
しかし、からだには自分を守る防衛機能がありますので、初期の歯周炎では、軽度の痛みであったり、出血する場合でもしばらくすると治まってしまうことも頻繁にあり、治療せずに済ます場合が多いようです。
歯周炎に一旦進行してしまうと簡単には治らならなくなり、さらに悪化することが一般的です。炎症の原因であるプラークを除去しない限り歯周病は完治しません。積極的に定期検診などを受けて歯周病を予防することが大切です。
むし歯で歯が痛いときは、我慢できずに殆どの方は歯科医院を受診するでしょう。しかし、歯肉炎では痛みがほとんど出ないか、出たとしても我慢できる程度の痛みですので放置しておく人が多いようです。
歯肉炎は、加齢とともに徐々に進行し、歯周炎となり、歯肉の痛み、腫れ、出血が治まらなくなるまで進行すると我慢できずに歯科医院を訪れますが、すでに手遅れの場合が多く、抜歯となってしまうことが少なくありません。歯周病の治療は、早期発見・早期治療の原則です。健康に自信のある人でも定期的に診察を受けましょう。