門真市 むし歯や歯周病は人に移る病気です

むし歯や歯周病は人に移る病気

むし歯(う蝕)や歯周病はプラーク中の細菌による感染症ですので、むし歯や歯周病(歯周疾患)に罷っている人とキスすれば感染する可能性があります。むし歯菌や歯周病原菌の感染力は、それほど強くなく、また、うつされる側の抵抗力があれば、歯周病原菌に簡単に感染することはないと思いますが、病気やストレスなどの原因で抵抗力が低下している場合や原因菌に対する抵抗力がなかったり、原因菌が定着、増殖しやすい環境にあるときは危険です。おとなが子どもに同じ箸やスプーンを使って食物を与えると、おとなの口腔内の細菌が子どもにうつるという結果が出ています。
夫婦間での感染は25~33%程度見られます。

また、口臭の原因は色々なケースがありますが、例えば消化器系や呼吸器系の病気が原因での口臭は人に移る事はありませんが、虫歯や歯周病のような歯の病気は、キスなどの行為で移る可能性があります。
従来は、口臭なんか全くと言ってもよいほどなかった人が、急に口臭が強くなった場合は、虫歯菌や歯周病菌を相手から移された可能性があるということになります。
虫歯の原因となる、虫歯菌とも呼ばれるミュータンス菌や歯周病菌は、言ってみれば感染症みたいなものですから人に移る可能性があるわけです。

◆加齢と歯周病
加齢にともなう歯の喪矢数の増加が高齢社会の大きな問題で人の歯や口は、ものを食べるだけの器官のみならず、言葉を話すための器官としても重要な役割があり、また審美的な要素も兼ね備えていますので、人が社会生活や文化的活動を営むうえで必要不可欠の器官です。したがって、種々の原因で歯や□の機能が失われると日常生活を困難を来し、生活の質(QOL)や日常生活活の低下や社会的にも何らの影響が出ます。歯や□の機能を長期間にわたって営むうえで、歯の喪失の原因であるむし歯や歯周病を予防することは重要で、とりわけ歯周病予防や治療は、歯・□の健康づくりのみならず、全身の健康づくりにも
関連があることから生涯を通じた健康づくリに繋がります。

QOL (Quality of Life)
「生活の質」と訳され、物理的な豊かさやサービスの量、個々の身辺自立だけでなく、精神面
を含めた生活全体の豊かさと自己実現を含めた概念。

ADL (Activities of Daily Living)
食事、排泄、着脱衣、入浴、移動、寝起きなど、日常の生活を送るために必要な基本動作のことで、高齢者の身体活動能力や障害の程度をはかる上で重要な指標の一つとなっています。